どうする?MJ+対応 ~自治体システム標準化における文字同定作業へのAI活用方法について~
こんにちは。アクシス営業のケージです。
このところ、ChatGPTなどAI関連の記事を多く目にするようになってきました。でも一般的には、「AIって、ものすごく高度な技術の塊なんでしょ。」とか、「フツーの人々が使えるようになるには、まだ何年も先の話なんじゃないの?」と思っているそこの貴方! 違うんです。すぐに活用できるところまで時代は進んでいますよ。
・AI(人工知能)について
まずAIについて、ChatGPTで「AIについて、分かりやすく説明して。」と検索すると、以下のような回答が返ってきました。
『人工知能とは、計算機科学の一分野で、コンピュータを用いて知能を研究することを指します。強い人工知能は、汎用人工知能 (Artificial General Intelligence: AGI) と超人工知能 (Artificial Super Intelligence: ASI) から成ります。汎用人工知能は、機械が人間と同等の知性を持つというAIの理論上の形態です。』 (ChatGPTに基づく生成文, OpenAI, 2023)
つまり、人間から入力されたデータから学習して、コンピュータ自身を改善しながら、人間に代わって言語処理や画像認識などの複雑な作業を行うことができるシステムと言えます。
・AIを使って文字を画像認識するってどういうこと?
では、今回のコラムにおける「AIによる画像認識技術を活用した文字同定」とは、どうゆうことなのでしょうか。下の図は、以下のような条件で描画されています。
(ア) 240に分けられたマス目にイチゴの絵が描いてあります。
(イ) 縦軸に1~16の番号、横軸にa~oの英字をかいてみます。
(ウ) 1aのマス目は黄緑、3dは濃い緑、8hは赤ということがわかります。(それぞれ黒枠がついています。)
上記の情報があれば全く同じ絵が描けますよね?。「AI-さらば外字くん」は、このようにひとつの文字画像を細かいマス目に分け、それぞれの特徴をマス目ごとに比べ、最も近いものはどれかというのを探しているのです。下の絵では各マス目が100%同一色で塗られていますが、文字の場合は、あるマス目は30%に色がついていて、別のマス目は3%だったりするわけです。それぞれのマス目の整合率を計算し全体として最も高いものを選んでいるのです。
・外字について
ここで、全国1700もの地方自治体が持っている外字ついて、解説しましょう。
例えば、全国6位の苗字である“わたなべ”さん。全国におよそ100万人以上いると言われています。この“わたなべ”さんの“なべ”は、現在使われていないものも含めると100種類以上あると言われています。
なぜ、同じ「よみ」なのにこれだけの種類の文字が必要なのかというと、自治体の中では、「住民票に出力する文字は、戸籍と同じ文字にしなければならない!」という鉄の掟が存在しているためです。(このことについては、以前のコラムで詳しく解説していますので、こちらを参照ください。2025年を円滑に迎えるために、今から自治体職員が出来ること。(外字の同定作業について))
これを人間の目だけで違いを見つけるのがいかに大変かはご覧いただいただけでもお分かりいただけると思います。ところがこのひとつひとつを画像としてみると、少しでも違うところがあればそれは違った画像として認識できます。これがAIによる画像認識技術です。この技術を利用したのが、昨年より弊社で提供を始めた外字同定支援サービスの「AI-さらば外字くん」なのです。AIの処理能力は人間の比ではありませんし疲れませんので24時間働けます。よって業務効率を格段に上げ短時間で正確な業務を手助けできるのです。
ほら、最新のテクノロジーを自治体の中で活用できる道筋が見えてきませんか?
「AI-さらば外字くん」は、このAIを使った画像認識技術により、国による「自治体情報システム標準化」に向けた外字の同定作業を効率的に進めることができ、国の発する方針変更にもすばやく対応が可能なのです。
令和6年度には、MJ+にも対応したシステムのアップデートを行う予定となっているので安心してご利用いただけます。
・「AI-さらば外字くん」について
ここからは、これまで「AI-さらば外字くん」に寄せられた質問やご意見について、その裏側を少しだけ種明かしさせていただきます。
・「画像」として文字をとらえるから、現在利用中のシステムによる縛りがなく、どのメーカーのフォントでも安心して利用できる。※EUDCもしくは各外字を画像としていただいた場合
→ 元々AIによる画像認識を行っていたため、自然とメーカーに関係なく対応が可能になりました。結果としてオフコンやドットパターンでのご提供でも対応できるサービスとなっています。
・MJ+やメーカー独自の領域への対応など、とにかく対応がすばやい。
→ 辞書を持たずに画像のみで識別しているため付加情報の整備などが不要で、新しいご要望にもすばやく対応が行えます。また、開発元は少人数のベンチャーなのでフットワーク軽く動けます。
・操作が直感的でシンプルなので使いやすい。
→ WebマーケティングでのUI/UXデザインの知見を培ったジャパン・カレント社と、自治体事業を30年行ってきたアクシスの文字同定作業担当者がタッグを組んで生まれたサービスなので、実業務に特化した大変使いやすい作りになっています。
・依頼から納品までが早い。
→ AIで処理するため、文字数が多くても納品期限が変わりません。(基本サービスのみの場合)また、クラウド環境で必要に応じてリソースを確保できますので、一度に多数のご注文があった場合でも納期は変わりません。(基本サービスのみの場合)
・候補文字に最終同定先の文字が含まれる確率が高い。※同定できる文字の場合、93%程度
→ いくつかの手法を試して、現在一番精度の高い方法を採用しています。また、随時精度の向上に取り組んでいます。
・IPAmj明朝の候補のみが出てくるので標準化へ向けた文字同定に適している。
→ ご注文内容に応じて同定先を変更できますので、過不足ない候補を提供できます。
また、上記以外にも人の名前を扱う印刷業者さんや、冠婚葬祭業者さんからも問い合わせをいただいております。
MJにも、MJ+にもフレキシブルに対応できるAI-さらば外字くん。
自治体システム標準化にお悩みの皆様、ぜひお手元にお迎えください。
本サービスの詳細
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