SNSだけではない、子どもたちによるオンラインゲームでのトラブル

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こんにちは。事業推進部の遠藤です。

オンラインゲームとは、パソコンやスマートフォン・ゲーム機などからインターネットを利用して、不特定多数の人と遊ぶことが出来るゲームです。スマートフォンやタブレットをはじめとしたツールの急速な普及により、子どもたちのオンラインゲームの利用が拡大しています。
内閣府の発表によれば、インターネットを利用すると回答した青少年(小・中・高校生)の7割以上がゲームによりインターネットを利用していると回答しています。大多数の子どもたちが何らかの形でオンラインゲームに触れていると考えて良いでしょう。


「令和2年度 青少年のインターネット利用環境実態調査(概要)」より抜粋(内閣府) (https://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/chousa/r02/net-jittai/pdf/kekka_gaiyo.pdf

トラブル1 音声・テキストチャットでのトラブル


オンラインゲームでは他のプレイヤーとのコミュニケーションのために音声チャットやテキストチャットが導入されていることが多く、ゲーム内で容易にコミュニケーションをとることが出来ます。しかし、こちらの機能を子どもたちが使う際には注意が必要です。
チャット機能を原因としたトラブルの一つとして、友達同士での暴言・仲間はずれがあります。勝ち負けのあるゲームで熱くなってしまう事は多々ありますが、ゲーム上での暴言や仲間はずれにより実際の人間関係に大きな問題が起きる可能性もあります。また、友達同士だけではなく見ず知らずの相手への暴言にも注意を払う必要があります。暴言の影響によりアカウントが停止され、ゲームが出来なくなったという事態も実際に発生しています。これらのトラブルには

  • オンラインゲーム上での相手は人間である

と理解させることが重要です。ゲーム中の子どもたちには気を配り、あまりにも行き過ぎた発言がある場合には一度ゲームを止めさせて話し合いをするなどの対処も必要になると思います。
また、オンラインゲームでは友達同士だけではなく不特定多数の人と遊ぶことが出来ます。そうした状況の中では、自分の名前や住所などの個人情報を伝えないようにする必要があります。特に、何度も一緒にゲームをした相手には信頼感が芽生えやすく、不用意に重要な情報を話してしまうという事もあり得ます。実際に、子どもがオンラインゲームで知り合った相手と会い、誘拐事件に発展してしまったケースもあります。オンラインゲームで知り合う相手が全員悪人であるとは言えませんが、子どもたちには

  • どんなに親しくなっても個人情報は話さない
  • オンラインゲームで知り合った人とは絶対に会わない

といった点に注意させる必要があります。

トラブル2 ゲームで起きるお金のトラブル


近年、ゲームの販売・運営形態は大きく変化し、旧来通りの「お金を出してゲームを買う」という形態の他に、「ゲーム自体は無料でできる」という運営形態のゲームが出現してきました。これら無料でプレイ可能なゲームは、プレイ自体は無料でもゲーム内に有料のコンテンツが存在する場合があります。有料コンテンツの内容は多種多様ですが、中にはくじ引きのような形でアイテムを取得させ射幸心を煽るものもあります。このようなゲーム内の有料コンテンツには注意が必要です。実際に、子どもがゲーム内に登録されていた保護者のクレジットカードを利用して数十万円を使用してしまうというトラブルも発生しています。
これら金銭的なトラブルを防止するためには、保護者の方は子どもたちがどのようなゲームで遊んでいるのかを把握した上で

  • 子どもたちには安易にクレジットカードを使用させない(使用する際には必ず付き添う)
  • 子どもたちがゲームにどの程度お金を使っているのかを把握する

などの対策が重要となります。

トラブル3 オンラインゲーム内での不正行為について


最後はオンラインゲーム内での不正行為について解説します。現在、不正なソフトウェアやプログラムの改ざんにより、ゲーム会社が想定していない事を出来るようにする行為が増加しています。専門的な用語でチートと呼ばれる行為であり、警視庁のホームページにも注意喚起が掲載されています。

「チート行為はやめましょう!」(警察庁)(https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/cyber/notes/cheat.html)

オンラインゲームでの不正行為は同じゲームをプレイする人に迷惑をかけるだけではありません。ゲーム運営会社からゲームの利用を停止されるなどの罰則を受け、最悪の場合には損害賠償請求などの処罰を受ける可能性もあります。更に、不正なソフトウェアにはコンピューターウィルスが隠されている事もあり、PCやスマートフォンから個人情報が漏洩する危険性もあります。現在、残念ながらこれら不正行為の情報がSNSやインターネット上で簡単に入手することが出来てしまいます。子どもが知らず知らずのうちにオンラインゲームで不正な行為をしないために話し合いをするなど、注意をする必要があります。

まとめ


ここまで、オンラインゲームについて暗い話ばかりをしてしまいました。ゲームをしない保護者の方は「こんなに危険ならオンラインゲームはプレイさせない方が良い」と感じたかも知れません。しかし、子どもが好きで楽しんでいるものを取り上げてしまうのは精神上良いことではありませんし、オンラインゲームが共通の話題になるなど子ども達のコミュニケーションに大きく関わっている可能性もあります。
1人のゲームをする人間として、オンラインゲームゲームそのものを危険視するのではなく、オンラインゲームには今回解説したようなトラブルが起きる可能性がある事を子どもたちに理解させることが重要だと考えます。また子どもたちだけではなく、保護者の方も子どもの遊んでいるゲームについては内容などを知ることで、トラブルの防止に繋がると思います。

最後に

今回、トラブル3にてオンラインゲームでの不正・チート行為について紹介をさせて頂きました。現在これら不正行為はオンラインゲームのみではなく、利用が拡大するチャットツールやアプリなどのオンラインサービスでも問題となっています。そうした環境の中では、利用者への注意喚起だけではなく、サービスを提供する側からも不正行為への対策をすることが重要となります。

また、弊社親会社である株式会社ラックがオンライン不正・チート対策サービスを展開していますので、ご参考にしていただければ幸いです。
(株式会社ラック:オンライン不正・チート対策診断)(https://www.lac.co.jp/consulting/online_sec_cheat.html) 

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